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2017年6月 夏の薬膳 日本型薬膳料理

未病の極意

これまで食事と健康に関する情報は、がんや心臓病など生活習慣病予防のための食事が主流でしたが、最近の長寿社会を反映して脳の健康によい食事が注目されるようになってきました。カナダから「脳の健康のための食品ガイド」が出版されています。以下その内容です。

1)脳の健康維持には、特別な食品はありません。やはり食事のバランスが重要です。
2)楽しく満腹になる
3)毎日レタス、ケール、ホウレンソウなどの葉野菜を食べる
4)1週間に数回、魚、豆、ナッツを食べる
5)脂肪はオリーブオイル、ナッツ、魚由来のものをとる
6)赤肉、加工肉はほどほどに
7)低脂肪の乳製品をとる
8)なるべく全粒粉をとる
9)おやつはナッツ、果物、低脂肪乳製品など
10)飲料は水や甘くない飲料

現代の食生活に、ナッツをおやつとしてとることや、豆をもっと食べることを取り入れるといいでしょう。

  • 脳の健康によい食事

    レタス、ケール、ホウレンソウなどの葉野菜、ナッツ、果物、低脂肪乳製品など

健康一口メモ

栄養・運動・休養は健康の源です。
このコーナーでは、世界の最先端の栄養・運動・休養に関する情報をお届けします。
是非、健康生活の参考になさってください。

  • 痛風予防に効果のある食事

    血圧をさげるのに有効なDASH食という食事があります。果物、野菜、ナッツ類、豆類、低脂肪の乳製品、全粒穀物の摂取量が多く、反対に塩分、甘い飲み物、赤肉、肉類加工品の摂取量が少ない食事です。DASH食は血清尿酸値を低下させる働きもあるため、高尿酸血症を呈する痛風を予防できるのでないかという仮説で実施された米国の研究です。男性約4万4千人を対象に26年間追跡した結果、DASH食の食事内容をしっかりとっている人は32%も痛風の発生率が低下することがわかりました。DASH食と和食を比較すると塩分は和食が多く、野菜・果物、乳製品は和食の方が少ない傾向があるため、和食で痛風予防するときはこれらの点に注意することが大事でしょう。

    出典:BMJ 2017;357:j1794 | doi: 10.1136/bmj.j1794

  • 大気汚染にはビタミンB群

    現代の大気汚染で有名になったのがPM2.5です。PM2.5とは、大気中に浮遊する小さな粒子のうち、粒子の大きさが2.5μm(1μm=1mm の千分の1)以下の非常に小さな粒子のことで、その成分には、炭素成分、硝酸塩、硫酸塩、ケイ素、アルミニウムなどが含まれています。PM2.5は非常に小さいため、肺の奥深くまで入りやすく、喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患、肺がんや循環器系への影響が懸念されています。しかし、健康な非喫煙者を対象にした実験で、ビタミンB群サプリメント(1日に葉酸:2.5mg、ビタミンB6:50mg、ビタミンB12:1mg)を摂取すると、PM2.5が心血管系や免疫系に及ぼす悪影響を減弱する効果があることがわかりました。PM2.5対策としてマスクの他にビタミンも必要かもしれません。

    出典:Scientific Reports | 7:45322 | DOI: 10.1038/srep45322

  • オリーブはやはりいい

    オリーブオイルを使う地中海料理は長寿食として有名ですが、なぜオリーブオイルがいいのかを検討したチリの研究です。エクストラバージンオリーブオイルにはヒドロキシチロソールという成分が含まれています。ヒドロキシチロソールが肝臓の酵素に与える影響を動物実験を行って調べました。高脂肪食を与えたマウスでは、これらの肝臓酵素が減少し、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールの濃度は上昇、インスリン抵抗性(インスリンの作用が弱くなる)が増大しました。しかし高脂肪食にヒドロキシチロソールを加えるとこれらの影響は減少しました。つまり、オリーブオイルは高脂肪食による悪影響を弱くする効果があることが実験で確認されました。どうしても脂肪の摂取が多い方は1日大さじ1杯のオリーブオイルを飲まれるといいでしょう。

    出典:Lipids in Health and Disease (2017) 16:64