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2015年9月 夏の薬膳 洋風料理

<夏の薬膳>
夏季の特有の自然条件は「暑」であり、この季節は陽気が盛んになる。抵抗力が落ちた時に「暑邪」に侵されることがある。また、夏は「暑」に加えて「湿」の邪にも注意しなければならない。予防と治療には清熱が必要で、寒性、涼性の食材が効果的である。夏に旬を迎える西瓜、甜瓜、胡瓜、トマト、南瓜などは水分が多く、ビタミンやミネラルの補給源にもなる。また夏は、食欲不振や体力の消耗が激しく、胃腸機能も低下しやすいため、脾や胃経に入る、鰻、蜂蜜、棗、豆腐など、口当たりがよく、栄養豊富な食材を使うことが重要である。

<長夏の薬膳>
長夏は、湿度の高い時期であり、主気は「湿」であり、住居の水はけが悪く、湿度が高くなったり、水中での仕事が長い人や乾燥していない衣類を身につけていた場合などは、体が湿を感受して、「湿邪」によって疾病になることがある。
「湿邪」の特徴は、重濁で下向き、体が重苦しい、浮腫がおきる、下痢をするなどの症状がある。
効果的な食材は、清熱利潤作用のある寒性のもので、例えば西瓜、緑豆、意苡仁、冬瓜などが体内にたまっている水分を、尿として除去してくれる。

献立

カラダにやさしい食品

日常私たちが食べている食品には、健康を維持・増進する大きな力が宿っています。
このコーナーでは、食品の持つすばらしい力を紹介します。

  • なす

    《薬膳効能》清熱(炎症を抑える)
    《機能性食品》ナスの果肉にはクロロゲン酸というポリフェノールが含まれ動脈硬化改善作用があります。果皮に傷がつくと果肉のクロロゲン酸が増加し、抗酸化活性が高くなります。

  • 豆乳

    《機能性食品》》大豆タンパク質は血清コレステロールを低下させる作用があり、また女性では更年期障害の緩和や骨密度の低下を防ぐ働きがあります。

  • ヨーグルト

    《機能性食品》ビフィズス菌など腸内環境を改善する善玉菌を含んでいるヨーグルトを摂取すると、腸内のビフィズス菌が増え、腸内を酸性に保ち腸内環境を良好に保ちます。

健康一口メモ

栄養・運動・休養は健康の源です。
このコーナーでは、世界の最先端の栄養・運動・休養に関する情報をお届けします。
是非、健康生活の参考になさってください。

  • 唐辛子は肥満を予防?

    私たちの体は食事で満腹になると胃から満腹になったという信号が脳に送られ、もう十分食べたと認識される仕組みとなっています。これまで唐辛子の中の辛味成分であるカプサイシンが摂食を減らすことが報告されていましたが、この胃からの信号に関係するものがカプサイシンが関与する受容体だということがわかりました。脂肪をたくさん食べるとこの受容体が働かず、その結果満腹信号が脳に送られなくなり食べ過ぎてしまうようです。将来、この受容体を通した肥満予防食品が開発されるかもしれません。

    出典:PLoS ONE 10(8): e0135892. doi:10.1371/journal

  • 認知機能を低下させない食事

    認知症高齢者の数は2012年の時点で約462万人と推計されています。この認知症予防によい食事が今年報告されました。それは長寿食で有名な地中海食と高血圧を予防する食事(DASH食といいます)をミックスしたものです。具体的には毎日、全粒穀物、緑色葉野菜、淡色野菜、ナッツ、1日おき程度の豆類、1週間に2回の鶏肉とブルベリー、少なくとも1週間に1回の魚を食べる食事です。そしてバター、菓子、全脂チーズ、揚げ物、ファストフードはできるだけ避けます。簡単に言えば伝統的な和食に野菜をもっと取り入れ、減塩し、果物をもっと食べる食事に近いものと言えます。

    出典:Journal of the Alzheimer's Association、online: June 15, 2015

  • 昼寝をしましょう

    短時間の昼寝が人の感情にどのように影響しているかを検討した米国での研究です。40名の人を2つのグループに分け、1つのグループは60分間の昼寝をしてもらい、他のグループは昼寝をせずビデオをみてもらいました。参加者はコンピューターで与えられた課題を行い、眠気や衝動性、気分に関するアンケートに回答しました。その結果、昼寝をした者は、心理的な衝動性が抑えられ、ストレスに対する忍耐力が高まっていましたが、昼寝をしていない者では逆のパターンでした。寝不足は疲労をもたらすだけでなく、人の負の態度や記憶に障害をもたらしやすいことが報告されています。職場に昼寝の場所を作ることは大変いいことです。

    出典:Personality and Individual Differences, Vol86, 2015, 164-167