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2015年4月 春の薬膳 日本料理

春の主気は「風」であり、「風は百病の長なり」と言われ、健康な状態であれば問題ないが、抵抗力が弱くなると人間を発病させる邪気となり、それが風邪になる。
「風邪」は、上昇や外向きの性質があり、体の上部、つまり頭、鼻、咽喉などを侵すと言われている。

これを抑えるには発汗作用のある、寒涼性で辛味の薄荷(ハッカ)や、温熱性で辛味のニラ、ショウガ、ネギ、それにクコの実、菊花、チンゲンサイなどが効果的である。

春は万物の芽吹きと成長の季節であるため、菜の花、アスパラガス、芹、ワケギ、グリンピース、タケノコなど、また旬の魚介類である白魚、いっさき、鯛、ハマグリなどを取り入れて調理することが望ましい。

献立

カラダにやさしい食品

日常私たちが食べている食品には、健康を維持・増進する大きな力が宿っています。
このコーナーでは、食品の持つすばらしい力を紹介します。

  • 生姜

    解熱、鎮痛、抗炎症作用があり、生のものより乾燥したものの方が体を温める作用が強いとされています。
    また健胃作用もあり、消化を助けます。

  • みりん

    みりんには、その製造過程でフルクトースヒスチジンやフルクトースメチオニンなどが生じ、これらの物質が生活習慣病の原因となる活性酸素に対して強い抗酸化性を示します。この抗酸化作用により、みりんを使って加熱調理した食品の脂質酸化を抑制し、食品の風味の劣化や品質の低下を防ぎます。

  • 胡麻

    胡麻には特有の抗酸化物質であるゴマリグナンといわれるポリフェノールや、カルシウム、マグネシウムが豊富に含まれています。また、アセトアルデヒドを早く分解するセサミンという物質も含まれており、二日酔いを予防する効果があります。

  • ごぼう

    ごぼうには食物繊維のイヌリン、セルロース、リグニンを豊富に含み、便通改善が期待されます。また抗酸化成分であるクロロゲン酸などのポリフェノールを含み、活性酸素の除去作用があります。

健康一口メモ

栄養・運動・休養は健康の源です。
このコーナーでは、世界の最先端の栄養・運動・休養に関する情報をお届けします。
是非、健康生活の参考になさってください。

  • 抗酸化物質とは

    人は酸素を利用して、生命活動に必要なエネルギーを産生しております。このとき発生する活性酸素がなんらかの原因で大量にできると癌や老化など生体に有害な作用を起こすことがあります。この有害作用から生体を守る物質が抗酸化物質です。野菜や果物に多いビタミンC、ビタミンE、βカロテンなどの抗酸化ビタミン、トマトのリコピン、海藻類のフコキサンチン、黒豆のアントシアニンなど、いろいろな食べ物に含まれています。

  • 軽めの運動で長寿

    ジョギング愛好家とあまり運動をせず座りがちな生活を送っている人を12年間観察して、その死亡率を比較したデンマークでの研究報告によると、ジョギング愛好家の中でもペースが遅い人で、時間と頻度は1週間で1~2.4時間、3回程度の人が一番死亡率が低い結果でした。興味深いのは、ジョギング愛好家でも早いペースの人は、あまり運動をしない人と死亡率は同じだったということです。日本でもジョギングはニコニコしながら走れるニコニコペースが推奨されています。

    出典:J Am Coll Cardiol. 2015;65(5):411-419

  • 適切な睡眠は脳を守る

    睡眠不足は脳にどのような影響があるのかを検討したスウェーデンの研究です。健康的な男性15名に、2つの睡眠を取ってもらいました。①1つは22:30から6:30までの約8時間の睡眠、②もう1つは徹夜してもらい全く寝てない場合です。それぞれ19:30と7:30に血液を採取し、脳損傷がある場合に増加する血液物質の変化を①と②の場合で比較検討しました。その結果、②は①に比べこの物質が20%増加していることがわかりました。つまりきちんと睡眠を取る場合に比べ睡眠が不足すると脳神経に悪い影響を及ぼしている可能性があることが判明しました。毎日の十分な睡眠は脳を守るのに大切なものだと考えられます。

    出典:Sleep, 2014;37(1):195-198