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2016年9月 秋の薬膳 韓国料理

秋季の自然条件は、「燥」であり、大気が乾燥しているので、肺や気管支がダメージを受けたり、口、鼻、咽喉、皮膚がかさついたり、毛髪がぱさついたりする。

また、初秋には、夏の温熱と結合した「温燥」、晩秋には、冬の寒涼と結合した「涼燥」が多くなる。この時期には、大自然の「気」を大きく吸収して、体のバランスを調整することが大切である。秋は何を食べても美味しい季節である。特に、肺経に入る梨、橘(ミカンの一種)、葡萄、林檎などの旬の果物、また野菜では山芋、百合根、蓮根、そして蜂蜜が効果的である。

献立

カラダにやさしい食品

日常私たちが食べている食品には、健康を維持・増進する大きな力が宿っています。
このコーナーでは、食品の持つすばらしい力を紹介します。

  • キヌア

    《保健機能》インカ文明を支えた穀物。玄米と比べ、たんぱく質は5倍、鉄分は7倍、食物繊維は2.5倍、カルシウムは7倍も含みます。その他、カリウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラルも多く含んでいます。

  • チアシード

    《保健機能》水を含むとボリュウムが数倍も多くなり、食物繊維であるグルコマンナンを含んでいます。血圧、血糖を下げる効果が報告されています。

  • スピルリナ

    《保健機能》藍藻類の一種で植物です。タンパク質含有量が多く、またほうれん草に比べ、βカロテン(ビタミンAの1種)が40倍、鉄分が45倍も多いものです。

健康一口メモ

栄養・運動・休養は健康の源です。
このコーナーでは、世界の最先端の栄養・運動・休養に関する情報をお届けします。
是非、健康生活の参考になさってください。

  • 種実類は生活習慣病予防の効果がある

    糖尿病、心臓病、脳卒中などの生活習慣病の原因の1つに炎症作用があります。本来炎症は、生体の細胞や組織が傷害された際にこれを取り除いて再生するための反応で、生体防御には必要なのですが、炎症が長く続いたりすると逆に生活習慣病の原因ともなります。種実類は、マグネシウム、食物繊維、抗酸化物質、不飽和脂肪酸などを含みます。米国の約5000人のデータを解析したところ、週に5回以上種実類を食べている人はほとんど食べていない人に比べ、血液検査で炎症作用が抑えられていることがわかりました。日本ではあまり種実類を食べる習慣は少ないと思いますが、おやつとして取るのもいいでしょう。

    出典:Am J Clin Nutr July 27, 2016

  • 善玉脂肪で健康に

    脂肪は生活習慣病の原因として嫌われ者ですが、これまで実施された100あまりの研究報告を分析した結果、健康にいい脂肪を取ることで健康増進につながることがわかりました。食物には飽和脂肪、一価不飽和脂肪、多価不飽和脂肪などの脂肪が含まれていますが、飽和脂肪の取り過ぎはよくありません。青魚、クルミ、ヒマワリの種、大豆、亜麻仁などには一価不飽和脂肪、多価不飽和脂肪が含まれており、精製穀物、精製糖、精製動物性油脂などの代わりこれらの食品を取ることで糖尿病発症のリスクが低下することが判明しました。これからは脂肪全体を嫌うのではなく、善玉脂肪に注目することが大切です。

    出典:PLOS Medicine July 19, 2016

  • 胃がん予防には除菌を

    現代ではヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)という菌の名前を聞かれた方は多いと思います。実は日本の胃がん原因の98%以上はこのH. pylorの感染であることが報告されています。H. pyloriが感染すると、長い期間に胃粘膜の萎縮がおこり萎縮性胃炎に発展していきます。この萎縮性胃炎から胃がんが発症しやすくなります。そこで胃癌予防にはこのH. pyloriの除菌が重要となってきます。除菌による胃がん予防効果は年齢が低いほどよく、できれば49歳以下で行うことが望ましいといわれていますが、最近の研究では50歳以上でも除菌の予防効果が示されています。除菌をしても、その後胃がんのリスクが全くなくなったわけではありませんので、毎年検診を受けることが大変重要となります。

    出典:【H. pylori感染の診断と治療のガイドライン】より