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2016年3月 春の薬膳 中国料理献立

春の主気は「風」であり、「風は百病の長なり」と言われ、健康な状態であれば問題ないが、抵抗力が弱くなると人間を発病させる邪気となり、それが風邪になる。
「風邪」は、上昇や外向きの性質があり、体の上部、つまり頭、鼻、咽喉などを侵すと言われている。

これを抑えるには発汗作用のある、寒涼性で辛味の薄荷(ハッカ)や、温熱性で辛味のニラ、ショウガ、ネギ、それにクコの実、菊花、チンゲンサイなどが効果的である。

春は万物の芽吹きと成長の季節であるため、菜の花、アスパラガス、芹、ワケギ、グリンピース、タケノコなど、また旬の魚介類である白魚、いっさき、鯛、ハマグリなどを取り入れて調理することが望ましい。

献立

カラダにやさしい食品

日常私たちが食べている食品には、健康を維持・増進する大きな力が宿っています。
このコーナーでは、食品の持つすばらしい力を紹介します。

  • 唐辛子

    《保健機能》カプサイシンというカロテノイド系色素を含み、これが唐辛子の辛味成分です。適量に摂取すると胃腸の粘膜を刺激し消化酵素を分泌させる作用があります。最近、辛くない唐辛子が栽培され、カプシノイドというカプサイシン類縁体の成分みつかり、この成分はエネルギー代謝を亢進させる作用があります。カプシノイドを含む辛くない唐辛子、‘CH19 甘’を1日数本、2 週間食べたところ、食べていない群に比べ食べた群は体重及び体脂肪率が有意に減少することが報告されています。なお辛い唐辛子の食べ過ぎはよくありません。

  • 八角

    《保健機能》生薬名はダイウイキョウといわれ、主に香辛料として使用されています。ジキミ酸という成分が含まれており効ウイルス剤の製造原料になっていますが、八角自体に抗ウイルス作用があることは示されていません。

  • 香菜

    《保健機能》精油(リナロール70.0%,カンファー7.7%,δ-テルピネン6.9%,α-ピネン3.9%)を含んでいます。民間的には胃の不快感低減、食欲不振改善、便秘予防などに効果があるといわれています。

健康一口メモ

栄養・運動・休養は健康の源です。
このコーナーでは、世界の最先端の栄養・運動・休養に関する情報をお届けします。
是非、健康生活の参考になさってください。

  • 熟睡するには食事も大事

    標準体重の成人26人を対象に、栄養士が作った健康的な食事を食べたときと、対象者が自分で自由に食事をしたときの睡眠データを比較した米国の研究です。結果は食物繊維が少なく、飽和脂肪や糖分が多い食事を食べると、睡眠が浅くなり、睡眠による回復力が低下し、途切れがちな睡眠がみられました。睡眠中の脳波を測定すると、食物繊維を多めに摂取すると睡眠中の脳波は徐波となる時間が増えました。徐波とは熟睡しているときにみられる脳波です。一方飽和脂肪の割合が高い食事では徐波が少なくなり、糖分の多い食事で眠りから覚めやすい睡眠となりました。健康的な食事は睡眠にも良いようです。

    出典:J Clin Sleep Med 2016;12(1):19-24.

  • 肥満度の値で一喜一憂しないこと

    体格指数BMIを皆様はご存知のことでしょう。体重(kg)を身長(m)X身長(m)で割った値です。肥満度の評価として使用されています。世界の基準ではBMIが30以上を肥満、25以上30未満を過体重、18.5以上25未満を適性体重と定義されています。日本では25以上を肥満としています。肥満は健康によくないといわれていますが、健康な肥満者や不健康な適性体重者がいるという米国の研究です。過体重の47.4%、肥満の29%の人には、血圧や血液データに問題はありませんでした。一方で適正体重の30%の人はデータに何らかの異常が認められました。健康のためには、体重にこだわるよりも、健康な食事や定期的に運動を行うことに注意を向けることが大切と研究者は述べています。

    出典:International Journal of Obesity , February, 2016

  • 脂肪肝には糖分も減らす

    非アルコール性脂肪肝は脂肪の摂取が多く血清中性脂肪の高い中高年の男性によくみられます。脂肪肝は肝硬変、肝臓癌のリスク要因となるため予防が大切です。研究は2つの群の動物を使い、最初に2群とも脂肪とコレステロールや糖分が高い食事を与え、次に1つの群(1)は脂肪、コレステロール、糖分が低い食事、他の群(2)は脂肪とコレステロールは低く、糖分はそのまま高い食事を与えました。その結果、(2)の群は(1)の群に比べ肝機能の回復は低い結果となりました。脂肪肝の肝臓をかなり回復するには、食事と運動を改善した上で、糖分の摂取量も減らす必要があると考えられます。

    出典:PLoS ONE 11(1): e0146942