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2015年5月 春の薬膳 中華料理

春の主気は「風」であり、「風は百病の長なり」と言われ、健康な状態であれば問題ないが、抵抗力が弱くなると人間を発病させる邪気となり、それが風邪になる。
「風邪」は、上昇や外向きの性質があり、体の上部、つまり頭、鼻、咽喉などを侵すと言われている。

これを抑えるには発汗作用のある、寒涼性で辛味の薄荷(ハッカ)や、温熱性で辛味のニラ、ショウガ、ネギ、それにクコの実、菊花、チンゲンサイなどが効果的である。

春は万物の芽吹きと成長の季節であるため、菜の花、アスパラガス、芹、ワケギ、グリンピース、タケノコなど、また旬の魚介類である白魚、いっさき、鯛、ハマグリなどを取り入れて調理することが望ましい。

献立

カラダにやさしい食品

日常私たちが食べている食品には、健康を維持・増進する大きな力が宿っています。
このコーナーでは、食品の持つすばらしい力を紹介します。

  • クコ

    《薬膳効能》滋養強壮
    《保健効果》免疫増強作用、肝機能保護作用、血糖値降下作用、脂質代謝改善作用などの機能性が報告されています。またメラトニンという成分も含まれており強い抗酸化性を示します。

  • ねぎ

    《薬膳効能》発汗解表(風邪の治療)
    《保健効果》ネギ、ニンニク、玉ねぎなどのネギ属野菜には有機イオウ化合物が含まれており、独特の風味があります。これらの化合物には胃がんの予防効果があることが報告されています。

  • アーモンド

    《薬膳効能》潤腸通便(便通改善)
    《保健効果》ナッツ類は脂肪含有量が多く高エネルギーなため肥満の人には敬遠されがちです。しかし、ナッツ類は肥満に対してすばらしい効能があります。高エネルギーのナッツ類を食べてもエネルギー摂取増加分の体重上昇はみられません。この理由として、ナッツ類を食べると安静時代謝レベルが上昇し消費エネルギーが増えることや便中への脂肪排泄量が増えることによると考えられています。またナッツ類はオレイン酸や食物繊維が豊富で血清のLDLコレステロール(悪玉)を低下させ心臓病予防に効果的です。ただし、このような効果を出すには1日50粒以上必要だといわれています。

健康一口メモ

栄養・運動・休養は健康の源です。
このコーナーでは、世界の最先端の栄養・運動・休養に関する情報をお届けします。
是非、健康生活の参考になさってください。

  • 朝食をたくさん食べると減量

    1日3食で食べる食事量が同じでも、朝食、昼食、夕食の中身が違うと減量も違うというイスラエルの話。肥満の人を対象に1日1400kcalの食事をしてもらいます。朝食、昼食、夕食が700kcal、500kcal、200kcalのグループ①と200kcal、500kcal、700kcalのグループ②に分けて、3ヶ月間食事をしてもらいました。3ヶ月後の体重減少はグループ①は8.7kg、グループ②は3.6kgでした。日本は夕食の量が多い食習慣がありますが、減量したい人は朝食をメインにするといいでしょう。

    出典:Obesity (2013) 21, 2504-2512

  • 1日20分間の早歩きで長生き

    運動不足と死亡率の関係をさぐるため、欧州の334,161名の男女を平均 12年間観察した研究です。それによると1日20分間早歩きする程度の運動量のある人はそれ以下の運動不足の人に比べ、死亡率が16%も減少することがわかりました。肥満の人でも同じような効果があるので体重が落ちなくても運動を続けることは良いようです。1日20分間以上早歩きをする方がさらに効果が上がるようですが、運動不足の人はまず20分から始めてはみてはどうでしょう。

    出典:Am J Clin Nutr doi: 10.3945/ajcn.114.100065

  • 職場では日光に当たりましょう

    職場でより多くの日光に当たっている人は職場で日光にあまり当たらない人に比べ、一晩の平均睡眠時間が46分多く、また睡眠の質が良いというアメリカの報告です。日中、特に午前中の光に当たると気分・目覚めが良くなるなど健康に良いとの研究結果が増えています。窓から6~7m離れると日光はほとんど当たらないため、できるだけ机は窓の近くに置くと良いそうです。

    出典:J Clin Sleep Med 2014;10(6):603-611